x最新鋭の内視鏡検査システムの導入
内視鏡システム
内視鏡は胃や腸などの消化管粘膜を直接観察できるため、病気の早期発見、早期治療にたいへん有用な医療機器です。 胃がんや大腸がんは早期に発見し治療を施せば、ほぼ完治する病気になってきました。
内視鏡検査は苦しい・つらいという認識が広まっていますが、医療機器の進歩と医師の技術向上で、患者さんの苦痛も相当軽減されています。
定期的な内視鏡検査で病気の早期発見、早期治療を目指しましょう。
当クリニックでは2020年10月よりLED光源を搭載した最新鋭の内視鏡システム、ELUXEO-7000(エルクセオ)(富士フイルム)を導入いたしました。
Full HDや高出力4LEDなどにより、精度の高い内視鏡検査を行っています。
Full HDモニターを活用した状態観察
通常のモニターより格段に向上したFull HD活用し、ELUXEOの特徴である高出力4LED光源を生かし、より細かな炎症の診断や微小な病変をより鮮明な画質で見えるようになりました。
画像強調観察:「BLI(Blue Light Imaging)」や「LCI(Linked Color Imaging)」
Multi-LightTechnology ※1 もちいて、通常の観察に加え、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する「Blue Light Imaging(BLI)機能」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する画像処理機能「Linked Color Imaging(LCI)」という特殊な観察方法が可能であり、腫瘍(BLI観察)や炎症(LCI観察)をより早期に発見可能となっています。
※1(LEDやレーザー等の複数の光源を高精度に制御するとともに、画像処理を組み合わせることで、目的に応じた観察画像を作りだす技術のこと)
【白色光観察】
【BLI (Blue Light Imaging)観察】
【LCI (Linked Color Imaging)観察】
【特殊観察の比較】
スムーズな検査体制
光源装置に1ステップの操作で接続できる「ワンステップコネクター」の採用しており、臨床ワークフローの効率があがり検査案内までの時間を短縮が可能です。
光源装置とコネクタの接続は無接点方式という技術を取り入れ、スコープの耐久性と信頼性が向上しています。
上部内視鏡
- 経鼻スコープ
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経鼻内視鏡の最新鋭機種であるEG-760Rを導入し、LED光源による高度な観察が実現可能です。
先端部径5.8mmの極細スコープでありながら、経口スコープに迫る広角高画質を実現しております。 - 経口スコープ
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経口内視鏡はEG-760Rを導入しています。
CMOS技術を搭載しより鮮明なFull HD画像で観察が可能となります。
下部内視鏡
大腸内視鏡の最新鋭機種であるEC-760ZP-V/Mを導入しています。
拡大倍率も145倍(26インチワイドモニター上)までとなり、「硬度調整機能」「高追従挿入部」「カーブトラッキング技術」により、操作性も大きく向上しています。
また、従来のスコープから30°視野角が広がったことにより、観察が困難な襞の裏側などの、病変の発見が可能となりました。
【硬度調整機能】
操作部に組み込まれた硬度調整リングを回すことで、スコープ軟性部の硬さを任意に調整することが可能となり、スムーズに深部まで挿入することができるようになりました。
軟性部は高追従挿入部を採用し、手元の力が先端部まで伝わりやすい挿入部を実現しています。また、軟性部先端の軟らかさを追求したカーブトラッキングは、腸管のカーブはスムーズに曲がり、屈曲部通過後は弾発性の効果により直線に戻りやすい設計となっています。これにより、検査時の患者さんの負担が軽減されます。
炭酸ガス(CO2)送気システム
内視鏡観察をする際に、空気の代わりに生体吸収性に優れている炭酸ガス(CO2)を送気する装置です。
炭酸ガス(CO2)は空気に比べ、腸管内での吸収が早く、検査後に「お腹が苦しい」「張りが残って痛い」と感じることはほとんどありません。
当院ではGW-100採用しています。
内視鏡洗浄システム
高い感染管理に応える内視鏡洗浄消毒システム『ENDOSTREAM』を導入しています。
内視鏡用の高水準消毒剤として実績のある「過酢酸」を使用しています。
過酢酸は殺菌力が強く、5分間の浸漬で高水準消毒が可能であり、肝炎ウイルス、HIV、結核などの「内視鏡を介して感染を起こす既知の病原体」について、すべてに殺菌効果があります。
内視鏡は粘膜に直接接する検査であるため、常に高水準消毒を行います。
最終的には酢酸と水と酸素に分解され、環境中に排出しても影響が少ないとされています。
※当クリニックでの内視鏡洗浄は「消化器内視鏡の感染制御に関するマルチソサエティガイドライン」に則り行っております。